質のいいインプットをしよう! 〜re:Work〜
はじめに
何の勉強をするにあたっても、質のいいインプットをすることは重要です。HR Techの勉強でもそうだと考えております。今日は私が日頃勉強に利用するWebページを紹介します。(英語ができる人向け)
re:Workとは
Googleが協力してHRに関する記事をたくさんあげているwebページです。HRに関するブログもあれば、ケーススタディの教材もあります。例えば、Riot Games (League of Legendsというオンラインゲームを開発した会社)が人事関係で問題を抱えます。具体的には、”腐ったリンゴ”の社員が他の社員に悪影響を与えています。この問題に対して行ったアクションプランが書かれています。(読んでのお楽しみ)
ビジネス界と学術界から質のいい情報をシェアをしているため、HR Techの学習に最適だと考えます。
re:Workが掲げるビジョン
Let's make work better. (仕事をよくしようぜ)
私たちの人生で一番長い時間を占めているのは仕事です。しかし、多くの人間が現状の労働に満足していないのが事実です。ここに問題意識をもち、re:Workが生まれました。科学と分析を用いて、労働をよくできないか様々な洞察がこのWebページにあります。
8つのトピック
主に8つのトピックに焦点をあてています。
- Goal Setting (目標設定)
- Hiring (採用)
- Innovation (イノベーション)
- Learning & Development (能力開発)
- Managers (管理職)
- People Analytics (人事データ分析)
- Teams (チーム)
- Unbiasing (偏見の排除)
体系的にまとめられているので、勉強したい分野にフォーカスを当てて勉強できます。
最後に
また後日、re:Workの中から興味深い記事をシェアしたいと考えています。一緒にHR Techの勉強を頑張りましょう!
HR Tech導入の課題とは
はじめに
様々な企業でHR Techの導入、AIを用いた人事アナリティクスの実行が謳われていますが、超えなければならないハードルがいくつかあります。下の記事を参考に、私なりに課題を4つまとめてみました。
4つの課題
- 機密情報の取り扱い
普通のデータとは違い、人事課が持つデータは個人情報が膨大にあります。もし、他のHR Tech会社と協力して人事のデジタル化を進めるとしても、全部のデータを共有することはできません。どのデータが共有できる範囲でなおかつ、データ分析として有用であるかを明確にする必要があります。
- ブラックボックスに対する不安
機密情報の取り扱いであるため、人事データのセキュリティは守られる必要があります。しかし、AIといったブラッククボックス化された技術にはセキュリティの不安が付きまといます。
また、過程が分からないまま、AIが出した結果に満足することはできないかもしれません。例えば、「○○様、AIの分析の結果こちらの応募者が会社にふさわしいと思われます。」とデータが出たとして、100%その意思決定を信用することはできません。
- 人事課のITリテラシー
人事課の人にデータ解析能力やITリテラシーの高さを要求する会社はあまりないです。そのため、一般的に人事課のITリテラシーはそれほど高くないです。ITリテラシーが低い人を説得してHR Techの導入をすすめる、もしくはITに抵抗がある人でも使いやすい、HR Techサービスを見つけなければならないかもしれません。
こちらは、グローバル企業に対する課題です。国によって文化が違うため、HR Techもローカライズする必要があります。仮に、採用のHR Techをグローバルで用いたとして、日本とブラジルのオフィスで求める人材が同じということはありません。その地域に応じたローカライズ化が必要です。
最後に
上に示した通り、HR Tech導入には大きな課題が4つあります。これらの課題をふまえることで、HR Techの導入がより効果的になると考えられます。
HR Techではどの分野に注目?
はじめに
HR Techと一括りにいっても様々な分野があります。(労務管理、採用、育成など)その中でもHR Techには今9つのトレンドがあるようです。私なりの解釈で説明したいと思います。
9つのトレンド
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将来性のある従業員
転職市場は賑わい、終身雇用が無くなっています。また、ロボットやAIに人間の仕事はとって替わられ、将来に対する予測が難しくなっています。そんな中でも、長く活躍してくれるような従業員を見つけ、確保をすることが企業の課題です。
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Z世代
ミレニアル世代の次の世代。スマホを使う経験が豊富で、動画を観て発信した世代です。テクノロジーを扱うのが上手い彼らに対して、HRとしてどのようなアプローチを取れるかが問題です。
AIは色々な産業でも使われ始めています。その中で、従業員からテクノロジーに対する抵抗感を無くすことが必要です。AI等、最新技術は仕事の負担を軽くするものだと、ポジティブに思う環境作りが必要です。
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継続的な学習
上のテクノロジーのようにビジネスの世界は日々変化しています。その、変化についていくのに必要なことは、継続的な学習です。従業員に学習を促進させなくてはいけないです。
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心身の健康
毎週のヨガレッスンといった健康プログラム以外にも、従業員の健康状態を管理するアプリといったものがあります。従業員の生産性を高めるために、心身の健康状態をよくする、制度は人事で整えるべきです。
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ギグ・エコノミー
ギグ・エコノミーとはインターネットなどを通じて単発な仕事を請け負う経済のことです。このようなフリーランスの経済規模は年々増加しています。会社は、フリーランスに対して適切な仕事を振り当てることが大切です。
インターネットを通じた採用活動は主流となっているため、会社は採用アプローチを考える必要があります。例えば、人事マーケティング手法で採用こ試みる。様々な部門の人と採用者を会わせるコラボレイティブ・マーケティングを行うといったことです。
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根拠のある人事業務
下の図は、人事部に対して行ったアンケートです。アンケートによると、意思決定を行うとき自分の経験を用いて判断するようです。
しかし、よりデータを用いた分析的な視点により、さらに効果のある人事業務ができると考えられます。このようなカルチャーを人事部内に育まなければいけないです。
VRの技術は日々進歩しています。これから採用インタビュー、社内教育、ミーティングといった様々な活動でVRが使われるものだと考えられます。
最後に
以上の9つのトレンドがHR Tech業界では注目を浴びています。2019年ではこれらの分野が伸びていくと思います。どうなるか楽しみです!!!
このブログを解説した理由
はじめに
今日は、日系メーカーの人事部に勤めているものです。
今後、HR Techが進む中で勉強しつつ面白い情報はみなさんにシェアをしようと思い、このブログを開設しました。
自己紹介
大学の頃は工学部、大学院の頃は国際経営学を勉強しました。両方の知識を活かしたいと思い、メーカーの人事で働いています。
HR Techは間違いなく日本の労働環境を改善すると信じています。
日本のHR Techに対する関心
まず、こちらの図を見てください。
Deloitteが公開している、HR Techに対するアンケートです。数字が大きいほど、より多くの人がHR Techを重要だと思っています。日本は下から4番目です。
2017年のデータなので、少し古いですが、世界の中で日本はまだHR Techに対する関心は低いです。
面白いのは、インド、ブラジル、メキシコといった経済が成熟していない国で関心度が高いことです。変化に対して、肯定的な考えをもっているからだと考えます。またインドはITの国なので、HR Techに対しても関心が高いですね。地域的に見ても、西ヨーロッパとアメリカの関心度は低いです。一般的に先進国はまだ、興味が少ないのかもしれません。
最後に
日本、海外から面白い情報をシェアしたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。最後はHRにデータを活用しているGoogleの引用文で締めたいと思います。
Let's make work better.
引用元